―2003年12月9日― またお会いしましょう…それではみなさん、さようなら…― 「内村さん?」 「泰造…ありがとう」 あなたじゃなきゃダメだから、僕はこの手を離さない…。 ☆THANK YOU〜ぼくらのためいき〜☆ OKの声がかかって今日も長い一日が終わった。 僕はいつものように次のスケジュールを待っていた。 でも、いくら待っても誰も知らせてくれなかった。 「泰造」 「あ、内村さんお疲れ様です。あの、次のスケ…」 あなたは突然、僕に抱きつくと、僕の胸に顔を埋めた。 「え、あ、あのっ…」 あまりにも突然で、嬉しさよりも戸惑いばかり。 ねえ、どうしちゃったの? あなたからこんな風に僕に触れたりしないのに…。 …はぁ…っ。 小さなため息。 あなたの呼吸は、僕の体へ少しずつ温もりを伝えた。 あ…そうか…僕は忘れていた。 どんなものもいつか必ず終わるんだっけ…。 「泰造、ありがとう」 いつだってあなたは、小さな体に不釣合いなほど大きな荷物を背負っている。 傷しかつけない言葉にも、届かない情熱にも、満たされない日々にも 崩れようが、壊れようが、乱れようが、あなたは全力で挑み続けた。 あなたはとても強い人だから誰にも涙なんか見せない。 悔しさだけを浮かべて瞳を少し曇らせるだけ。 「本当にありがとう」 あなたの言葉に僕も思わずため息をついた。 「内村さん…お疲れ様でした」 あなたを抱きしめる腕に力を込めた。 あなたに憧れて、出逢って、言葉を交わして、見つめ合って、触れ合った。 その一つ一つの瞬間に燃え上がった想いは、心に咲いたまま永遠に枯れることを 知らない。 もっとため息を聞きたい…だから、気が済むまで僕の胸を頼ってほしい。 そうしたら、いつもの笑顔を取り戻せばいい。 みんなを包み込んでしまう最高の笑顔を…。 …ねえ、内村さん…俺、昔どこかで聞いたんだ。 『さようなら』は、また逢うために言う言葉なんだって…。 駆け抜けた5年間に感謝を込めて。 そして一日でも早く、始まりのニュースを届けられるように…皆があなたとの新 しいスタートを待っている。 あなたじゃなきゃ出来ないから、僕は一緒に歩いてゆく。 |
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さよさんからの頂きもの素敵文ですvv とっても、元気付けられる素敵文ありがとうございましたm(_ _)m |